「M&A案件」ブライダルのおすすめトレンド 「トランクホテル」


ブライダル事業もM&Aが盛んになっている業種の一つです
 
勝ち負けがはっきりしやすい、トレンドの影響を受けやすいことがその理由と考えられます。
 
この二点は、関連していて、「勝負の明暗がはっきりする」というのは、投資額の大きさがあります。
 
一つの結婚式場を作り上げるには、何億~十億程度といった投資が必要になる一方、それがトレンドによって受け入れられなくなると初期の投資が重くなるからです。
 
そうした中で、ブライダル事業の最大手の一つ、テイクアンドギブニーズ社は大きく落ち込んだにも関わらず、近年は復活を遂げています。
 
2015/3 売上592.2億 経常利益 27.8億
2016/3 売上595.2億 経常利益 13.8億
2017/3 売上601.8億 経常利益 21.0億
2018/3 売上645.9億 経常利益 24.9億
2019/3 売上660.0億 経常利益 28.0億(予測)
 
2016年度は経常利益が50%以上減少する、といった苦境に陥っていました。
この背景は、国内需要の低下、中国への進出の撤退があるようです。
 
中国への進出がなぜダメだったのかは謎ですね
 
他方で、2017年度・2018年度は収益が伸びています。
これは、ホテル事業に進出したためと思われます。2017年5月にトランクホテルという施設をオープンしています。
このホテルは通常のホテルではなく、ウェディングホテルとしてウェディングに特化したホテルです。
単純に、これまでのブライダルによる収益だけではなく、ホテルの宿泊利用による収益もプラスされるという収益構造になっています。
 
このトランクホテルは東京のシェフの方々もたくさんレセプションパーティーに参加されていました
 
上層部では色々なつながりを持って事業をやっているのではないでしょうか?
 
ミシュラン星付きシェフの料理が食べられるブライダルのような使い方?
 
ブライダル事業はどうしても、平日・閑散期の稼働が少なく、年間の繁忙時期が限られます。
上記の通り、最初に投資した金額が大きいにもかかわらず、平日は稼働しない、となると投資額の回収が難しくなってしまいます。また、昨今のハウスウェディングと呼ばれる形態では客単価が下がってしまい、価格競争にも巻き込まれてしまいます。
 
こうした中で、ホテル事業と一緒にやってしまう、というのは単純ではありながら大胆な発想と言えます。同社がこのトランクホテルに投資した金額は、約61億円と思われ、年間売上高の約10%にも相当します。
 
2016年度の業績が厳しい中、どのようにしてこのような大きな投資を行えたのか。
今回の投資において、同社は、SPC(特別目的会社)を利用して、総投資額のうちの80%程度を別会社で投資家から出資を募り、資金を調達したようです。
 
調達コストは高くつくでしょうが、通常の間接金融では調達が難しい額を調達し、売上の増加につなげています。
 
これだけではなく、買収を進め、婚礼衣装会社の買収によって、費用の内製化を図ったことで収益率を改善したようです。
 
売上を増やす一方で、コストを減らす、という利益確保のために必要な施策を事業全体で行うことで業績改善を図ろうというもので、現時点では一定の効果がでているようです。
 
後は投資回収までに何年かかるかが問題となるでしょうが、注目したいところです。
 
なんにせよトランクホテルはおしゃれなホテルです。
 

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